- 今度介護施設の面接に行くんだけど何を聞かれるんだろう。ソワソワするなぁ。
- せっかく再就職するんだから前職よりも給与を上げたいなぁ。
この様に不安に思っている介護士さんはいませんか?
実は介護施設の面接前に念入りに準備することは非常に重要なことです。
なぜなら面接時にあなたの能力を評価され合否だけでなく入職した際の給与まで決まってしまうからです。
僕は介護施設の面接官側も面接される側も経験したことがあります。
両方の経験があるため・・。
- 面接時に何が重要なのか
- 面接官はどんなところを見ているのか
- 新入社員の基本給決定の仕組み
などあらゆることに関して熟知しています。
そこで本記事では
介護施設の面接に合格するだけでなく、面接官に好印象を与えて今よりも高い収入を得るためのノウハウ。
をご紹介していきます。
- 介護施設の面接に合格できるだけでなく高評価を獲得できる。
- 具体的にどんな質問をされるのか回答例付きで分かる
- 今までの給与よりも1万円以上アップさせることも可能
こんメリットが手に入ります。
ぜひ最後まで読んでご自身の面接にお役立てくださいね。
もくじ
実は介護施設の面接の評価で最初の『基本給』が決まります 。
評価によっては月収で1~2万ほど増える可能性もあります。
年収に換算すれば12万~24万にもなります。
たった20分~30分ほどの面接でこれほど大きな金額の差になってくるのです。
介護施設は優秀で能力の高い介護士に長くいて欲しいと思っています。
だから面接時に優秀だと判断した介護士を高い給料を出してでも確保しようとする訳です。
求職者側としても給料を上げるチャンスが年に数回の人事考課くらいしかありませんし、上がる金額も微々たるもの。
ですので面接で高評価を得てスタートダッシュを切るくらいしか収入をグッと上げるチャンスは無い訳です。
とはいえ『優秀な介護士』とは具体的にどのような能力を持った介護士なのでしょうか。
介護施設の面接時に見られるポイントを簡潔にまとめると以下の9つが重要になってきます。
- 理解力や観察力
- 信頼関係構築能力
- 協調性や当事者意識
- 許容性
- 育成力
- 情報収集力
- 自己研磨力
- 発信力や提案力
- コストへの意識
仮にあなたが採用担当だったり施設長だった場合これらの能力が高い人は絶対に確保したいと思いますよね。
ということはつまりこれらの能力を持っていることを面接の場でアピールする必要があるのです。
では実際に基本給が上る実例をご紹介していきます。
ここでは某介護施設の基本給の計算を例に出していきます。(怒られないか心配ですが・・。)
結論から言うと面接時に上記の9つのポイントに対してそれぞれ5段階で評価をします。
その評価によってあなたの入職した時の基本給が決定します。
例えばあなたの理解力や観察力が5段階中3であれば最低基本給にプラスして3千円がプラス。
信頼構築能力が5段階中1であれば千円プラス。
といった感じ。
最低基本給+あなたの評価の合計値
これを9つの項目で行うのです。
仮にあなたが対策なしで面接に挑んでオール2の評価を得られる能力だった場合
面接への対策をすれば評価がオール3になったり4になったりします。
なので面接の受け答えだけで未来でもらえるお金が万単位で増減するのです。
ということはつまり・・。
面接の前に徹底的に対策をしていけば評価をアップすことに繋がり月収を1万円UPさせることも可能。
年収に換算すると『12万円得』することになる。
もちろんこれはあくまでも一例であり全ての介護施設でこの仕組みが使われている訳ではありません。
ですが基本的な仕組みは似ているハズです。
ですので給料を上げたい人は絶対に面接対策が必須なのです。
まとめると以下の様になります
- 介護施設は優秀な介護士に長くいて欲しいからそんな人材に対して基本給を上げてくれる。
- 介護士側も面接時くらいしか給料をグッと上げるチャンスがない。
- だから面接時に上手に自分をアピールし月収1万円~2万円アップを狙っていこう。
でも実際にどんな質問をされてどんな風に答えればよいの?
と思った方に実際に僕が介護施設の面接で聞かれた9つの質問を大公開します。
さらに、好印象を得られ給与もアップする回答例も同時にご紹介していきます。
あくまでも僕が面接時に聞かれた質問ですので、あなたが実際に面接に行った際はこの通り聞かれるとは限りません。
とはいえ参考になると思うのでイメージトレーニングがてら読んでみてください。
質問①|過去印象に残っている利用者様と、その人の満足度向上のために何をしましたか?【観察力】
【僕の回答/例】かゆみが酷くて毎日お風呂に入りたいと訴える利用者様がいました。毎日入浴は無理でしたが僕が出勤している日はシャワーだけでも浴びていただくように対応しました。
この質問は『あなたの利用者様に対する観察力とその対応の仕方』を見ています。
面接に挑む前には・・。
- 前職で印象に残っている利用者様はいたかな?(前職が介護士でなければお客様やクライアントなど)
- その人の満足度向上のために頑張ったことは何かな?
と頭の中で整理しておくようにしましょう。
質問②|利用者様と信頼関係を作れたエピソードと具体的に何をしたか教えてください【信頼関係構築能力】
【僕の回答/例】市の障碍者団体に所属している利用者様がその団体の旅行イベントに行きたいと話されました。ですので定期的に旅行ができる様に手配や同行をしました。
この質問はあなたが『どれくらい信頼関係を構築できる人間なのか』を見ています。
ですので面接の前には・・。
- 信頼関係を構築できた利用者様はいたかな?(前職が介護士でなければお客様やクライアントなど)
- その利用者様に自分は何をしたかな?
これらを考えておきましょう。
質問③|介護の仕事をしていて困難だった出来事と、それを解決するためにしたことを教えてください【当事者意識】
【僕の回答/例】現場のリーダーとしてメンバーをまとめるのが非常に苦労しました。ですので関連書籍で勉強したり研修へ積極的に参加しました。
これはあなたの『当事者として責任をもって仕事ができるか』という面を見ている質問です。
仕事をしていく上で困難なことは無数に起こりますよね。
面接官はその困難なことに対してあなたがどれだけ向きあって解決しようとするのかを知りたいのです。
- 前職で何か困難な事ってあったかな?
- その時自分は何をしたかな?
これらをパッと言えるようにしておきましょう。
質問④|前職で苦手な人はいましたか?また、どの様に対処したか教えてください【許容性/協調性】
【僕の回答/例】はい。苦手な人はいました。相手の気持ちを理解しようと積極的にコミュニケーションを取りに行きました。
この質問はあなたが『嫌な人に対してどれだけ許容して対応できるか』を見ている質問です。
協調性もこの質問で見られています。
- 前の(今の)職場に嫌な人っていたかな?
- その人にどんな対応をしたかな?
これらを思い出しておきましょう。
もし前職で苦手な人へ何もしてこなかった場合は苦手な人とでも頑張って仕事ができることをアピールするようにしてください。
質問⑤|印象に残っている後輩と育成面で何をしたのか教えてください【育成力】
【僕の回答/例】障碍者枠で入社した学習障害の職員が印象に残っています。その職員は仕事がなかなか覚えられなかったため、毎週『今週の目標』を設定して一個ずつ着実に成長できるよう指導しました。
この質問は『後輩を教育する時の関わり方や積極性』を見ています。
- 自分の後輩にどんな職員がいたかな?
- どのように教育したかな?
これらを思い出しておきましょう。
もし教育係になったことが無くても1人くらいは後輩がいたはずです。
その職員に対して自分が何をしたかできるだけひねり出しておきましょう。
質問⑥|この介護施設の求人はどこで知りましたか?【情報収集力】
【僕の回答/例】複数の転職サイトを見て知りました。
この質問は『あなたの情報収集力』を見ています。
できるだけ多くの情報源から調べたことをアピールしておくとグッドです。
さらにその介護施設の理念まで調べておけば完璧です。
私は複数の紹介サービスで貴社を拝見しホームページを確認したところ○○という理念にとても共感したためここで働きたいと思いました。
くらい答えられればOKです。
質問⑦|介護を通して自分が成長した事と、具体的に何をしたのか教えてください【自己研磨力】
【僕の回答/例】介護とリーダー業務を通して人間力が上がったと思います。なぜなら様々な問題を解決する為に自分で考える力をつけることができましたし読書などを通して知識も増やすことができたからです。
この質問は『あなたが成長しようと努力しているのか』という面を見ています。
- 自分は介護の仕事(ほかの業種でも)を通してどんな風に成長したかな?
- 具体的にどんなことをしたかな?
これらを考えておいてください。
自分は成長もしていないし努力もしてこなかったよ・・。
と思っている人も何かしら成長しているハズです。
頑張ってひねり出しましょう。
僕の回答例を参考にしていただいてもOKです。
質問⑧|前職で業務上支障が出てしまったことはありますか?また、どのように解決しようとしましたか【発信力/提案力】
【僕の回答/例】メンバーの人間関係トラブルなどで支障が出たことがあります。その際は当事者とゆっくり話をしたり上司へ相談して問題解決に努めました。
この質問は『あなたの提案力や発信力』を見ています。
- 介護の仕事をしていて業に支障が出たことってあったかな?
- その時自分は何をしたかな?
これを思い出しておきましょう。
とにかくもトラブルが起こっても積極的に解決しようとしたという姿勢を伝えればOKです。
質問⑨|前職で経費を削減する為にしたことがあれば教えてください【コストへの意識】
【僕の回答/例】利用者様の排せつリズムを再調査し使用しているオムツやパットや排せつ介助の回数が適切か再検討したり、おやつを手作りしておやつ費を3万円から2万円に削減しました。
これはあなたの『コスト削減への意識』を見ている質問です。
- 何かコスト削減のためにやったことってあるかな?
- 具体的にどんなことをしたかな?
これを思い出しておきましょう。
もしコスト削減した経験がなければ僕の回答を参考にしていただいてもOKです。
- 前職を辞めた(辞める)理由
- なぜこの介護施設を選んだのか?
- あなたの長所と短所は何?
- 質問|前職を辞めた(辞める)理由は何ですか?
- 回答例|今まで特養に勤めていたのですが、違う介護施設で働くことによって自分の経験値を高めて介護士としてさらにレベルアップしたいと思ったからです。
この手の質問には自分の積極性を見せていきましょう。
『キャリアアップ』『成長』『経験』などの言葉を使って自分なりの回答を作って下さい。
「人間関係がウンザリしたから」のようなネガティブな回答はNGです。
- 質問|なぜこの介護施設を選んだのか?
- 回答例|貴社のホームページで○○という経営理念にとても共感したからです。私も○○という理念の下で仕事をして自分を成長させていきたいと思い志望しました。
自分がこの介護施設にピッタリで、介護施設側から見てもあなたが適任であることをアピールしましょう。
『経営理念に共感し』『貴社の活動に共感し』のようなワードを使えばそれっぽい回答になります。
「家から近いので」という回答はNGです。
- 質問|あなたの長所と短所を教えてください。
- 回答例|私は人見知りな面がありすぐに溶け込むのは苦手です。しかし、その分じっくりと時間をかけて信頼関係を構築することができると思っているので介護の仕事にも役に立つかと思っています。
長所と短所を教えてくださいと聞かれたら長所にもなりうる短所を答えるようにしましょう。
- 人見知り→時間をかけて信頼関係を作れる
- 繊細で傷つきやすい→人の気持ちが理解できる
- 緊張しやすくて会話が苦手→相手の話をよく聞いてあげることができる
「人間関係ですぐにトラブルを起こしてしまうことがあります」のようなネガティブなイメージしか湧かない短所はNGです。
僕が介護施設の面接で聞かれた質問をまとめました。
- 利用者のために何をした?
- 利用者とどうやって信頼関係を作った?
- 仕事で困った時はどうやって対処した?
- 苦手な人へどうやって対処した?
- 後輩に対してどのように指導した?
- この介護施設の求人はどこで知った?
- 介護を通して自分が成長したことは?
- トラブルが起きた時はどうやって対処した?
- どんな経費削減をした?
ぜひ参考にしつつ自分なりに答えを考えてみてください。
もちろん同じ質問が出るとは限りません。
しかし、近い質問であれば必ず聞かれるはずです。
今準備しておけばあなたの評価がアップし月収1万円以上も上乗せされることが可能です。
ですのでしっかり回答を考えておきましょう。
上記でご紹介した『介護施設の面接で聞かれた9つの質問』以外にも見られるポイントが存在します。
もちろんあなたの評価に直結することなので以下の3つをしっかり押さえておきましょう。
- ビジネスマナーが良いか
- 愛想が良いか
- 利用者の前に一人で出しても良いか
ビジネスマナーとは社会人として生きていくために最低限必要となるもの。
ですので必ず押さえておくようにしましょう。
具体的には以下の3つは最低限意識してください。
- あいさつがしっかりできているか
- 言葉使いがしっかりできているか
- 身だしなみに清潔感があるか(髪の毛、シャツ、靴、ヒゲ、メイクetc)
愛想とはコミュニケーションを取った時に相手に好感を持ってもらえる態度の事を言います。
具体的には以下の3つを意識しましょう。
- 明るくあいさつができているか
- 笑顔で接することができているか
- ハキハキ返事をしているか
- 面接官の話に対して目線を合わせて頷くなど話をよく聞く態度を示しているか
また、介護施設の面接では「この人を利用者様の前に一人で出しても良いか」という面も見られています。
基本的にマナーがしっかりしていて愛想もあり利用者様がびっくりするような髪型や色、メイクをしていなければ大丈夫です。
介護施設の面接で高評価を得る答え方や方法は分かったけど、もうちょっと給与を上げられる可能性を高める方法は無いかな?
こんな人は面接の際に『交渉』してみると良いです。
入職後に交渉をしても給料を上げてもらうことは現実的に難しいです。
仮に上がったとしても時給50円程度なんてことも・・。
それなら入職前に交渉をしてスタートダッシュをした方が将来的に何十万円という差が付きます。
ですので給与を上げるなら入職前の交渉が超重要なのです。
ただし、交渉は面接時の受け答えで相手に『あなたが欲しい』と思ってもらう必要があります。
いてもいなくても良いかなと思われたら交渉にならないからです。
しっかり受け答えができて好感を持ってもらうことが前提になります。
まずは自分で交渉をするという方法があります。
交渉の方法としては以下の4ステップが有効です。
- 面接時に相手からの好感を得て入職して欲しいと思わせる
- 自分は即戦力として介護施設に貢献できることを伝える
- 他にも入職検討中の介護施設が複数あることを伝える
- ○○万円以下では入職しないとハッキリ伝える
この方法を使えば使わなかった時よりも貰える給与を高くできる可能性がアップします。
でも、自分で交渉なんて難しそうでできないよ・・。
という人は介護専門の転職エージェントを使ってみるのがオススメです。
介護専門の転職エージェントは介護の転職のプロの人たちです。
そんな方々に入職した際の給与交渉を任せてしまうのです。
もちろん転職エージェントの利用は完全無料でできます。
無料で今後の給与が数十万単位で変わってくるのであれば使わない手は無いです。
登録も3分程度で終了するのでぜひ活用してみましょう。
今回の記事で一番お伝えしたかったことは・・。
介護施設の面接は自分をアピールして収入を大きく上げるチャンス。
だからしっかり準備をしないと大損です。
ということです。
- 大切な家族や恋人に毎月プチ贅沢を提供してあげられるようになる。
- 今までなかなか手が出なかった欲しいものが買えるようになる。
面接で好印象が得られればこんな未来が手に入るのです。
転職は何回も気軽にできるものではありませんよね。
収入を万単位で上げられる機会もそれほど多くはありません。
そんな貴重な機会だからこそ120%の力を出して介護施設の面接に挑んでください。
以上
僕が介護施設の面接で聞かれた9つの質問|年12万円得する回答法【転職者向け】
でした。