- 介護士として働いているんだけど、職員同士のコミュニケーションが苦手です。
- 職員同士で会話をしようとしても言葉が出てきません。
- でも皆と仲良くしたいです。
こんな風に悩んでいませんか?
私は現在まで正社員や派遣介護士として10年の間に様々な介護施設を経験してきました。
派遣介護士は初めて会う介護職員さんとコミュニケーションを取らなければいけない場面も多々あります。
ですので私自信も職員同士のコミュニケーションに対して色々と悩んだ時期があります。
「どうすれば上手く会話ができるのだろうか」と色々と試行錯誤して会話術やコミュニケーション術に関する書籍を10冊以上読み込んできました。
その結果学んだことは『会話やコミュニケーションが苦手でもポイントさえ押さえれば全然問題がない』ということです。
そこで今回の記事では以下のことを解説していきます。
- 会話が苦手な人でもコミュニケーションができる様になる会話術4つのポイント
- 誰でもできる人間関係をラクにする心理テクニック5選
本記事でご紹介したことを実践すれば・・。
会話やコミュニケーションが苦手でも大丈夫な理由が分かる。
↓
具体的にどうやって会話をすれば良いのか分かる。
↓
カンタンにできる心理テクニックも理解できる
↓
実践すれば職員同士とのコミュニケーションが円滑になる。
↓
結果的に会話のしやすい働きやすい職場になる。
こんな未来が手に入ります。
ぜひ参考にしてあなたの介護の仕事にお役立て下さい。
もくじ
- 質問|私は介護士同士のコミュニケーションが苦手です。それでも良い人間関係を構築していきたいのですが大丈夫ですか?
- 答え|はい。コミュニケーションや会話が苦手でもポイントを押さえれば大丈夫です。
結論を言うとコミュニケーションや会話が苦手でもまったく問題ないです。
会話に必要なのは・・。
『相手に喜んでもらう場所をプレゼントすること』
たったこれだけを意識すれば良いからです。
じゃあコミュニケーションで相手に喜んでもらうためにはどうすれば良いの?
これは極論1つだけです。
相手の話を聞いて質問して気持ち良くしゃべってもらう
これさえできれば良いのでコミュニケーションや会話が苦手でも問題ないのです。
コミュニケーションというと『面白い話をすること』『上手に話すこと』に意識が向きがちですがこの考え方はNG。
自分が話したいことを話すのはただの押しつけであってコミュニケーションではありません。
- 特に面白い話のネタを集めなくても良い。
- 面白おかしく話すスキルもいらない。
だからコミュニケーションや会話スキルが無くて苦手でも大丈夫なのです。
では相手に喜んでもらう場所を作るにはどうすれば良いのか。
これは『聞いて質問するだけ』を意識すればOKです。
なぜかというと『相手の話を聞いて質問した量=相手が喜ぶ=コミュニケーションの円滑化』という公式が成り立つからです。
相手の話をよく聞くそれについて質問をする結果、会話のキャッチボールができるということに繋がります。
イメージとしては振り子を思い浮かべてください。
相手の話を聞かなければ質問もできないので会話は続きません。
ですが、相手の話に興味を持って耳を傾ければ色々な質問を相手に投げる事ができます。
そうすることで振り子のように会話が行ったり来たりして良いコミュニケーションを取ることができる様になります。
だから相手を会話で気持ち良くさせたり喜ばすために『聞いて質問すること』が重要なのです。
例えば相手の話を全く聞かないでいると・・。
「Aさん:すいません。今○○で悩んでいるんですけど実は・・。」
「Bさん:へー。」
と言われたらもう沈黙するしかなくなってしまいます。
ですが・・。
Aさん:すいません。今○○で悩んでいるんですけど実は・・。」
Bさん:「えっ!?どんなことで悩んでいるの?」「いつからそんなに悩んでいるの?」
と自分の話にしっかり耳を傾けてくれれば相手にもっと聞いて欲しいと思いますよね。
これは別に特別な技術は必要ありません。
ただ相手の話を良く聞いて理解してあげようという気持ちひとつです。
だからコミュニケーションが苦手かどうかは関係ないのです。
もう一つコミュニケーションが苦手でも問題ない理由としてコミュニケーションは長く会話する必要がないという理由があります。
介護施設の職員同士のコミュニケーションで重要なのは
一回の会話を長くすることではなく短い会話の回数を重ねることにあります。
よく15秒程度しかないCMを何度も見ているうちに自然とその商品を買ってしまったという経験ってありますよね。
これは心理学でいう『単純接触効果』と言われるものです。
つまり会話は短くても良いの接触回数を重ねていけばOKということです。
- まずはコミュニケーションがが苦手でも2~3往復程度の会話をしてみる
- 1日1回しか話さなかった職員と1日2回の会話をしてみる
など徐々に慣れていけばOK。
話しかける回数を増やすことは自分の意識次第ですのでコミュニケーションが苦手というのは関係ありません。
ぜひ今よりもちょっとだけ接触回数を増やすということを意識してみてください。
- 職員同士のコミュニケーションが苦手でも問題なし。
- なぜかというと『自分が話す必要はない・聞いて質問するだけ・短時間でもOK』だから。
- コミュニケーションが苦手でも今から挽回することは可能。
では具体的に介護職員同士のコミュニケーションはどうやって取っていけば良いのでしょうか?
覚えて欲しいことは以下の4つです。
- 会話の始め方を覚えよう
- 質問の仕方を覚えよう
- 話の聞き方を覚えよう
- 会話の広げ方を覚えよう
この4つのポイントを押さえれば介護施設で信頼関係を構築できる会話をすることができる様になります。
まず最初には相手に焦点を当てて『あいさつ+カンタンに答えられる質問をする』ということを意識すると自然と会話に入ることができるようになります。
コミュニケーションを取らなきゃと思っていきなり自分の話を展開し始めても相手は困惑するだけなのでNG。
だからまずはカンタンな質問から入るようにします。
例えば・・。
- おはようございます。昨日遅番だったのに今日は早番なんですね。しんどくないですか?
- おはようございます。昨日胃が痛いっておっしゃってたのは治りましたか?
- お疲れ様です。この間残業されてましたよね。結局何時くらい帰れたのですか?
まずはこんな感じでOK。
ちなみに介護現場で私が多用している方法は
介護日誌や記録を見て大変な日だったんだなと思った記録を見つけて、その日の担当職員に『ねぎらいの言葉+大変だったんじゃないですか?』と聞くことです。
介護施設で働いている人は皆ストレスを抱えて頑張っています。
そんな頑張っている人に対してねぎらいの言葉をかければ「自分のこと理解してくれている」と思われて信頼関係が構築されていきます。
- おはようございます。この間は大変でしたね。○○さん(上司)もご苦労が多いんじゃないですか?
- おはようございます。最近よくシフト合いますね。○○さん(同僚介護士)連勤ばっかりでしんどくないですか?
- お疲れ様です。○○さん(新人介護士)慣れない環境で頑張ってますね。ストレスが多いんじゃないですか?
こうすると自然な形でねぎらうことができていますよね。
ですので最初は『あいさつ+相手がカンタンに答えられる質問をする』ということを意識してみましょう。
でもカンタンな質問がなかなか思い浮かばないよ・・。
いう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな人は『7W2H』を意識してみるとパパっと質問が出てくるようになります。
- 【When】いつ
- 【Where】どこで
- 【Who】だれが
- 【What】何を
- 【Why】なぜ
- 【Which】どちら
- 【Whom】だれに
- 【How】どのように
- 【How much】どのくらい
しかし、これだけでは話が平坦でつまらなくなってしまいますしいつか質問するネタも尽きます。
ここで意識して欲しいのは相手の情報が詰まった返事があればさらにそこを深堀りしていくということです。
例えば・・。
自分:最近残業が多くて大変そうですね。お疲れじゃないですか?
相手:そうだねー。
自分:この間はどのくらい残業していたんですか?
相手:んー。2時間くらい記録が終わらなくてさー。
自分:それは大変でしたね。お家では休めているんですか?
相手:家に帰ったらペットで癒されているよ。(ここで相手の情報をゲット)
自分:えーペット飼っているのですか?どんな動物なんですか?(ここから話を深堀りしていく)
という感じ。
こうすることでどんどん相手に質問することができる様になります。
次に意識してほしいのは話の聞き方です。
人間は自分の話を聞いて欲しいと思う生き物。
その欲求を満たしてあげることが会話で送れる最高のプレゼント。
ということを覚えておきましょう。
そんな大事な聞き方のポイントは大きく3つあります。
- 大きなうなずきや相づちをしよう。
- 大げさなほど表情を豊かにしよう。
- おへそを相手に向けよう。
大きなうなずきや相づちを意識すれば相手は『自分の話を聞いてくれている』と思ってくれます。
結果、自然と話を引き出し、会話量や親密度も増えていきます。
自分が控えめな性格だった場合はリアクション芸人になったつもりくらいでちょうど良いです。
今よりもちょっと大げさな反応を示すことを意識してみましょう。
基本的にはコミュニケーション中は笑顔を意識しましょう。
もはや説明不要ですよね。
もちろん笑顔は作り笑顔でOK。
できるだけ話しやすいオーラが自分から出ているところを想像しながら笑顔で話を聞くようにしましょう。
『顔』だけではなく『おへそ』を相手に向けて話を聞くようにしましょう。
おへそを相手に向けることで「あなたの話をよく聞いていますよ」ということをにアピールできるからです。
イメージとして自分のおへそからレーザーポインタが出ていてそれを相手に当て続けている感じです。(想像するとシュールですが笑)
これも意識するだけでカンタンに実践できますので試してみましょう。
会話の広げ方としては『共通点や相違点に注目する』ことが重要です。
共通点に注目するのは分かりやすいですよね。
例えばお互いにアニメが好きで「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」を見ていたら話が自然と広がっていきます。
とはいえ共通点を見つけるのはなかなか難しいのが正直なところ。
むしろ自分と話が合う人の方が少ないです。
ここで注目してほしいのが『相違点』です。
例えば・・。
Aさん:自分最近アニメにハマっているんですけどBさんはアニメ見ますか?
Bさん:いや、あんまり見ないですね。
Aさん:そうなんですね。じゃあ何か見ているものってありますか?
Bさん:映画とかはよく見ますね。
Aさん:えーそうなんですか!最近見た映画で面白いのありましたか?
のように相違点を見つけられれば話を広げることができます。
コミュニケーションは共通点探しゲームとよく例えられますが
本当は共通点+相違点探しゲームなんです。
ぜひ共通点だけでなく相違点を見つけたら自分がインタビュアーになったつもりでどんどん質問していきましょう。
- 『あいさつ+カンタンな質問』をしてみよう。
- 『ねぎらいの言葉+質問』は職場で使いやすく効果も高くオススメ
- 7W2Hを意識して質問しつつ相手の小さな情報を見つけたら深堀りしていこう
- 大きなリアクション・表情を豊かに・おへそを相手に向け続ける
- 共通点と相違点を意識して話を広げよう
介護施設でのコミュニケーションにおいて上記の会話術だけでも十分良好な人間関係を作ることができますが、もっと役に立つ情報が欲しい方のためにカンタンにできる心理テクニックも併せてご紹介します。
あなたの介護施設に嫌味や悪口や無視などをしてくる嫌な同僚はいませんか?
そんな嫌な同僚を自分の都合の良いように変える事ができたらいいなって思いますよね。
結論を言うと相手を変えるには、自分が先に変わることが一番カンタンで現実的な方法です。
鏡の法則とは自分の行いや言動がすべて鏡の様に相手に反映される。
つまり相手は自分の写し鏡の様な存在という事です。
例えば・・。
- 自分が悪口を言ったら相手も悪口を言ってくる。
- 自分がそっけない態度を取れば相手もそっけない態度を取る。
みたいな感じです。
どのように自分が変わればいいかというと・・。
- 同僚に感謝すれば同僚から感謝される
- 同僚に優しくすれば同僚から優しくされる
- 同僚を信用すれば同僚から信用される
これが一番カンタンに相手を変える方法です。
残念なことに怒ったり攻撃的になり無理やり相手を自分の都合の良いようにコントロールしようとする人がいます。
しかし、これは逆効果です。
大体の揉め事の原因は他人から無理やり言動を変えられようとされるから起こってしまうのです。
しかし、鏡の中のボサボサな髪の毛を整えようとは思いませんよね。
普通に自分の髪の毛にブラシを通すはずです。
人間関係も一緒でまずは自分が変わることが大事です。
介護士の方は現場で同僚を褒めたり逆に褒められたりという経験は少ないのではないでしょうか?
社会人になってくるといつの間にか褒めたり褒められたりという行動がなくなってしまっていますよね。
しかしそんな状況だからこそ同僚を褒めるというのは非常にメリットが大きいです。
- 人間関係のわだかまりが消えてコミュニケーションが円滑に進む。
- 安心できる存在になることができて自分の周りに人が集まってくるようになる。
- 自分が困ったときに助けてもらえたり相談に乗ってくれる。
上手に褒める事ができればこれらがコストがかからず0円で手に入ります。
だから褒めないという選択肢を取るのは非常にもったいないです。
とはいえ謙遜されたり不自然になったりなど自然に褒めるのはなかなか難しいです。
ですのでここでは介護士が同僚に対して謙遜されずに自然に褒める方法をご紹介します。
実は疑問形で褒めると謙遜されることなくしかも説得力までアップします。
なぜ疑問形にすると説得力が上がり謙遜されないのかというと、あたかも褒めた内容が前提の様に話を進める事ができるからです。
さらに疑問形にすることで謙遜する暇を与えず会話が流れていくので自然な形で褒められるのも理由の一つです。
例えば・・。
- 「○○さん仕事が早いですね。なんでそんなに早くできるんですか?」
- 「○○さんっていつも元気ですよね。なんでいつもそんなに元気に仕事ができるんですか?自分疲れやすくて・・。」
みたいな感じです。
この様に自然に褒めると相手は謙遜して「そんなことないですよー」というタイミングを失いますし、自然な会話の流れで褒める事ができます。
ちょっとした裏技感があり、しかもカンタンなので僕は好きで良く使ってます。
もうひとつ謙遜されずに褒める効果が上がる裏技的方法としては本人のいないところで褒めるという方法が効果的です。
本人のいないところで褒めて第三者を通じ本人に伝わると、褒められた側は直接褒められるよりも好感が増すという効果が期待できるからです。
しかも直接褒めている訳ではないので謙遜されることがないのもメリットの一つです。
心理学では「ウィンザー効果」といってその効果は心理学者お墨付きです。
ポイントとしては褒めたいターゲットの人と仲の良い人を狙う事。
そうすれば本人に伝わる可能性もアップします。
- 「ちょっと直接言うのは恥ずかしいな」
- 「直接は照れるなぁ」
という人でもこの褒める裏技が使えるのでオススメです。
介護士の仕事をしていると失敗やミスが起こってしまうことがありますよね。
仕事でミスをしたら『ダメな奴だと思われるんじゃないか』『嫌われるんじゃないか』など思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、介護の仕事で失敗やミスをしても逆に好感度が上がってしまうとしたらそんな心配をせずに済みますよね。
そこで以下で仕事で失敗をしても逆に好感度を上げてしまう方法をご紹介します。
普段からあなたは介護の仕事に真剣に取り組んでいますか?
答えがYESであれば『潔く失敗を認めて謝罪すれば』何かしらの失敗をしたとしても大丈夫です。
実は優秀で失敗が無い人よりも、優秀だけども時々失敗してしまう人の方が親近感が出て好感度が上がるということが分かっています。
これは心理学では『しくじり効果』といって科学的にも証明されています。
過去にジョン・F・ケネディというアメリカの歴史上最も好感度が高いといわれている大統領がいました。
でも実は歴史上最も好感度が高い彼でも大きな失敗をしているんです。
尺の都合上彼がどのような失敗をしたのかは省略しますが、彼が失敗後に行った行動はたったのこれだけです。
この失敗は全部自分の責任だと潔く認めた。
たったこれだけでなぜかケネディの好感度が大きく跳ね上がりました。
なぜ彼の好感度が上がったのかと言うと理由は2つ。
- 潔く自分の過ちを認めて謝罪した。
- 『彼みたいな優秀で偉大な人物でも失敗はあるんだ』という感情で親近感が湧いてきた。
つまり、普段から真面目に仕事に取り組んでいる人であれば、少しミスや失敗をしても親近感を感じさせることができて逆に好感度を上げてしまうことができるんです。
逆に普段から仕事を頑張っていない人が失敗した時は好感度が落ちてしまいます。
普段から真面目に仕事に取り組んでいないと「またあいつ失敗してるよ・・・何回目だよ・・・。」と思われて好感度がさらに下がってしまうという事なんですね。
ですから『失敗して好感度を下げたくない』という人は今日から真面目に仕事に取り組んで行きましょう。
「身から出た錆」と言うことわざもあるように日頃の行いが大事です。
実は『相手との体の距離=相手との心の距離』であるということが心理学的に分かっています。
あなたも仲の良い友達や恋人ほど体の距離が自然と近くなっている事が多いのではないでしょうか。
実際に仲の良いカップルの距離は15cmほどで仲の良い友達同士だと45cmくらいの距離になっている事が多いです。
この心理を利用し、自分から相手との物理的な距離を詰めていくことで相手との心の距離も近づけることができるようになります。
介護士の仕事中でもこの方法は使えます。
- 書類を一緒に見る時にさり気なく距離を詰める。
- 大きな声じゃ言えないけど今日利用者の○○さんこんな事があってさぁと小声で話しながら距離を詰める。
など色々な方法でさり気なく距離を詰めることが可能です。
慣れてきたら相手の二の腕をポンポンと叩きながら話しかけるなどさり気ないボディタッチも混ぜていくとさらに効果的です。(サイコロジカルタッチ)
悪口や陰口をする同僚がいたり、高圧的な上司が嫌で悩んでいませんか?
これを解決する1番手っ取り早いのは距離を取ることです。
確かに嫌な奴と距離を取るのは効果的ですし、人間関係を解説している本や記事でもそのように書かれていることが多いです。
しかし現実問題、同じ職場だと絶対に顔を合わせなくてはいけないので距離を取るのはなかなか難しいです。
そこで提案したいのが『嫌な奴への考え方を変えてみる』という方法です。
この方法を使えば距離を取る必要もなく自分の心を守ることができます。
その方法とは・・。
- 嫌な奴の心の中を知る。
- 嫌な奴を神様目線で見る。
- 嫌味や悪口を言ってきたらそれを肯定する。
この3つです。
嫌味や高圧的な嫌な奴の心の中にある本当の正体を知りましょうそうすると嫌な奴も気にならなくなってきます
その心の正体とはズバリ『劣等感』です。
心の中に劣等感を抱えている人は相手の足を引っ張ってでも上に立とうとします。
その結果として陰口や悪口、高圧的な態度として現れるのです。
これは心理学では『引き下げの心理』と名前が名前が付いているほどよく見られる行動です。
こんな人達は常に弱みを見せてはいけないと思っていたり心に余裕がなかったりします。
『弱い犬ほどよく吠える』とはまさにこの事。
つまりもしあなたが悪口や陰口、高圧的な態度を取られたとしても・・。
- この人は本当は劣等感を持っているんだな。
- なんか可哀想な人だな。
と思うことで自分の心に余裕を持たせる事ができ、いちいち悩むこともなくなります。
嫌な奴を神様目線で見ると心が軽くなります。
ポイントは上から目線ではなくその遥か上空の神様目線で見るということです。
神様目線で嫌な奴を見ると今までの見え方と全然違ってみえます。
例えば・・。
- あんな嫌な性格だと恋人と上手くいかないだろうなぁ。
- 介護士のクセに老後になったら誰も介護してくれないんだろうなぁ。
- 自分はあんな性格じゃなくて良かったぁ。
みたいな感じです。
上から目線ではなく更に上の神様目線で見ることで、嫌な奴をあわれむような気持ちで見ることができるようになります。
あわれみの目で嫌な奴を見ることで怒りやイライラを感じにくくなります。
むしろ嫌な奴が可哀想に見えてくるはずです。
これを心理学では『メタ認知』といって心を軽くする効果があると証明されています。
もしあなたの職場に嫌な奴がいたらぜひ神様になってその人を見下ろしてあげてください。
相手が悪口や嫌味を言ってきたら言い返したくなりますよね。
ですが、そんな嫌な奴を黙らせるために言い返したくなる気持ちをグッとこらえてそのまま肯定してしまいましょう。
なぜかと言うと嫌な奴が悪口や嫌味を真に受けて言い返してしまうと
- 余計に腹が立つ。
- 相手は面白がって余計に調子に乗ってくる。
こんな感じで良い事がないわけです。
しかしあなたが嫌な奴の悪口や嫌味をそのまま肯定したとしたら相手はそれ以降ツッコミどころを失ってしまいます。
なのであなたに嫌味を言ったとしても相手はつまらないのです。
例えば・・。
お前ってノロマだよな仕事遅いよ。
と言われたら
『ホントそうなんです。昔からおっとりした性格で。ご指摘頂いてありがとうございます。』
みたいな感じで否定せずにそのまま受け入れてしまえば相手は何も言えなくなります。
ちょっとした体験談です。
特養で現場リーダーを経験した後に転職先の新しい上司が僕に放った一言
— よしあき@夜専介護士&ブロガー (@haru22312) February 26, 2021
『そんなレベルでリーダーやってたの?前の介護施設ってレベル低かったんだねwww』
僕『はい!前の施設はココよりレベル低かったですね!僕のレベルも○○さんには到底及びません!』
その後一切嫌味は言われなくなりました😁
僕は特養のユニットリーダーを経験したのち転職をしましたがその転職先で
「そんなレベルでリーダーやってたの?前の介護施設ってレベル低いんだね」
と言われたことがあります。
心の中ではムッとしましたがそれは堪えて
「はい、確かにこの施設に比べたら前の施設はレベル低かったですね!自分の介護のレベルも○○さん(相手)に比べたら全然低いです。これからも色々と教えて下さい」
と言ったらそれ以降何も嫌味は言われなくなりました。
この様に嫌味を言われても開き直ってしまうことで、嫌な奴に対してムダにメンタルを消費せずに済み、ストレスを軽減させることができるようになります。
以下で本記事でご紹介しきれなかった介護職員同士のコミュニケーションや会話の悩みについてQ&A方式でご紹介していきます。
質問|どうしてもコミュニケーションが苦手なのが直りそうにありません。無理して直した方が良いですか?
答え|無理する必要はありません。コミュニケーションが苦手なら苦手と割り切ってしまってOKです。
無理する必要はなく、苦手なら苦手と割り切ってしまってOKです。
その代わり、他の自分ができる仕事で勝負しましょう。
人から信頼されるためのツールはコミュニケーションだけではありません。
- テキパキ仕事をこなす。
- ミスなく確実に仕事をこなす。
- 物品管理や書類管理は自分が一番優れている。
など非言語的な行動によっても信頼関係は構築できます。
ですので職場の自分の居場所を作るためにコミュニケーションの苦手を克服する必要はありません。
ゲームのキャラも力が高ければ武器で攻撃しますし、魔力が高ければ魔法で攻撃しますよね。
ですからどうしても苦手な人はコミュニケーション以外の自分の武器で戦うようにしましょう。
質問|介護施設の職員同士の人間関係でコミュニケーション以外にも気を付けておいた方が良い事はありますか?
答え|はい。あります。
具体的に解説するとかなり長くなってしまうので【2021決定版】介護施設のつらい人間関係の悩み解消法7選【まとめ】という記事に介護施設の人間関係を構築するために重要なことをマルっとまとめてありますので参考にしてください。
質問|むかつく職員とも仲良くするように努力しなくてはいけないですか?
答え|いいえ。むかつく職員とは無理して仲良くする必要はありません。仕事上の人間関係だけ築ければOKと考えましょう。
介護施設はあくまでも仕事をしてお金を貰う場所。
なので嫌いな人と無理して仲良くする必要はありません。
とはいえ全くコミュニケーションを取らないと仕事に支障をきたしてしまいます。
ですので仕事上の最低限のコミュニケーションだけを取ることを意識しましょう。
詳しくは【事実】介護職は変な人が多い!?むかつく職員を『無害化』する方法という記事を参考にしてください。
質問|怖くて話しにくい人とも徐々にコミュニケーションを取れるようになりたいです。何か秘策はありますか?
答え|ヒット&アウェー戦法を使いましょう。
怖くて話しにくい人と頑張ってコミュニケーションを取ろうとするのは正直シンドイですよね。
なのでちょっと話してから離れる。またちょっと話して離れる。
というヒット&アウェー戦法が有効です。
こうすることで上記でご紹介した単純接触効果の恩恵も受けられますし自分のメンタルの消耗が最小限で済ませられます。
質問|会話中に自分の意見と違う意見を言われたらどうすれば良いですか?
答え|正面から対抗することはせず、質問形式で相手の様子を伺いましょう。
介護士の仕事をしていると介助のやり方や考え方の違いがぶつかる場合が良くあります。
介護施設で意見が食い違う典型的な例としては、『安全第一のベッド上でパット交換派』vs『ADL維持のためのトイレ誘導派』戦争みたいなものがありますよね。
この様に意見が違う場合は正面からぶつからずに質問形式で相手の様子をうかがってみましょう。
例えば・・。
Aさん:絶対○○さん(利用者さん)は安全のためにベッド上でパット交換が良いと思う。
Bさん:確かに安全のためにはベッド上でパット交換が良いですよね。逆にトイレ誘導した方がADLの維持的にはメリットが多くないですか?
こうすることで意見が食い違っていても建設的な議論をすることができます。
質問|もし愚痴などネガティブな話題を振られたらどうすれば良いですか?
答え|全力で励ましましょう。
もう介護の仕事なんてやってられないんだけど・・。
なんか残業ばっかりで嫌になるんだけど・・。
こんな愚痴をよく聞きますよね。
これは愚痴を言うことで
- 励まして欲しい
- 優しくして欲しい
という心理が隠れていることがほとんどです。
証拠になるかは分かりませんが、あの松岡修造さんが熱を込めて応援している動画は再生数も500万回を超えているものも多く、名言が掲載されている日めくりカレンダーも毎年大ヒットしています。
それだけストレスを抱えている人たちは励まして欲しいと思っているのです。
ですからもし愚痴や弱音を吐くなどネガティブな発言をしている人がいたら全力で励ましてあげましょう。
質問|プライベートな話題はどこまで質問しても大丈夫ですか?
答え|相手がその話題に自分から触れた場合はそこまでのラインであれば質問してOKです。
相手がその話題に自分から触れた場合は質問してもOKというサインです。
例えば・・。
- 趣味の話を話し始めたら趣味の話まで聞いてもOK。
- 恋愛の話をしたら恋愛の話までしてOK。
ということ。
もし不安な場合は語尾に「って質問しても良かったですか?」と聞けば大丈夫です。
結論から言うと介護施設の職員同士のコミュニケーションや会話が苦手でも落ち込む必要はありません。
なぜかというとコミュニケーションに難しいスキルは全く必要なく
『相手に喜んでもらう場所をプレゼントする』
たったこれだけだからです。
コミュニケーション相手を喜ばせるためにやることは面白い話を上手に話すことではありません。
『相手の話を聞いて質問をすること』たったこれだけでOKなんです。
そして、長話をする必要もありません。
短い会話を今よりもちょっと増やすだけでOK。
たったこれだけで
他の介護職員から「話を聞いてくれる良いヤツだ」と思われ信頼されるようになる。
↓
介護職員同士のコミュニケーションも円滑になっていく。
↓
結果、働きやすい職場になっていく。
こんな未来が手に入ります。
あなたが今からできることは以下の通り。
- 『あいさつ+カンタンな質問』をしてみよう。
- 『ねぎらいの言葉+質問』は職場で使いやすく効果も高くオススメ
- 7W2Hを意識して質問しつつ相手の小さな情報を見つけたら深堀りしていこう
- 大きなリアクション・表情を豊かに・おへそを相手に向け続ける
- 共通点と相違点を意識して話を広げよう
ぜひこれらを意識して介護職員同士の会話やコミュニケーションに役立てて働きやすい環境を自ら作っていってください。
以上