- 介護施設はどんな主任やリーダーが求められているの?
- 現場を良くするために必要な主任やリーダーの適正や条件って何?
僕は介護福祉士の現場のリーダーとして7年ほど仕事をしてきた中でこんな疑問を常に抱えていました。
実際、介護という仕事はどうしても人間関係のトラブルが起こったり、職員の士気が上がらなかったりと悩みは尽きないですよね。
ですので、昔の僕と同じ様に介護現場の主任やリーダーとしての在り方について悩んでいる方も多いことと思います。
そこで僕は現場のリーダーを経験しながらリーダー術の書籍を10冊以上読み知識を蓄えてきました。
そして、その知識やノウハウを生の現場で実践してきました。
その結果、離職率の高い介護業界で施設内すべての部署の中で『唯一の離職ゼロ』を達成することができました。
ですのでどんな主任や介護リーダーを目指すべきかという事に関しては知識的にも経験的にも熟知しています。
そこで今回の記事では、僕が現場で実践してきて効果が高いと感じた介護リーダーに必要なノウハウや知識をこの記事に惜しみなくすべてまとめました。
- 同僚介護士から信頼される主任や介護リーダーになる為にはどんな条件があるのか。
- 具体的にはどのように行動すればよいのか。
という事について科学的に根拠のある心理学を交えてご紹介していきます。
今回ご紹介する事を実践すれば・・。
- 介護士たちがやる気にあふれてイキイキと活躍できる環境になる。
- 人間関係のトラブルのないストレスフリーな職場環境を手に入れられる。
- 同僚から信頼される介護リーダーや主任になれる。
こんなメリットがあります。
ぜひ参考にしてご自身の仕事にお役立てください。
もくじ
介護リーダー(介護主任)は通常の介護業務だけでなく、現場の介護士たちをまとめる役割や介護施設を運営していくための雑務などを担っています。
具体的にはこの様な仕事内容です。
- 状況に合わせた臨機応変で適切な司令塔的役割
- 介護記録・排泄表・食事表などの書類管理
- 介護職員が気持ちよく働けるよう悩みや相談を聞く
- 研修や行事などの企画立案・実施
- ワーカー会議への参加や委員会活動と議事録の作成
- 利用者さんのリスク管理、介護サービス内容の見直し
- 新人介護職員への教育
- 物品管理や発注
- 介護職員へ連絡事項の伝達
- 介護職員の勤務調整やシフト表の作成
- ケアマネや看護師、栄養課、事務所などの他職種とのパイプ役
などなど、通常の介護以外の仕事が多くなるため、高いコミュニケーション能力や周りの状況を適切に把握する能力も求められます。
介護リーダーや主任になるために必要な資格はありません。
また、介護歴が何年以上必要という規定もありません。
介護リーダーになるための規定は特に存在していないのが現状です。
しかし、厚生労働省が発表した『介護人材の機能とキャリアパスの実現に向けてpdf』という資料を見ると、以下のような人材が介護リーダーとして適任であると言われています。
■チームリーダーは、介護職としてチームケアを推進していく者であり、その役割として「高度な技術を有する介護の実践者としての役割」「介護技術の指導者としての役割」「介護職チーム内のサービス
厚生労働省:介護人材の機能とキャリアパスの実現に向けて
をマネジメントする役割」を果たすことが求められる。
■このため、事業所や施設に配置された介護職員の中で介護現場の中核を担うこととなることから、介護の専門職である介護福祉士をチームリーダーとして位置付けるべきであり、介護福祉士の中でも業務経験年数が一定程度あるなど、一定のキャリアを積んだ(知識・技術を修得した)介護福祉士を位置付けるべきである。
■なお、チームリーダーとして介護福祉士を位置付ける場合、必要な介護福祉士としての業務経験年数については5年を目安とすることが考えられる。
なんだか仰々しく書かれていて分かりにくいですね。
つまりまとめると・・。
- 高いレベルの介護の知識や技術を持っている人
- その高いレベルの知識や技術を教えられる人
- 利用者さんや周りの状況を適切に判断し改善していける人
- 介護福祉士の資格を持っていて経験年数は5年以上の人材が望ましい。
こんな人が介護リーダー(主任)の適性があると判断される様です。
大体の介護施設は上記の基準を満たしたと判断した職員にサブリーダーとして一定期間経験を積ませます。
場所によっては『リーダー研修』を受講させるところもあります。
ある程度サブリーダーとして経験を積み研修も受講して、運営陣からGOサインが出れば晴れて介護リーダーとして仕事ができるわけです。
以上の事から介護リーダーに必要な要素は以下の一覧にまとめられます。
- 介護業務全般に対する高い知識と技術
- 他の職員に正しい知識や技術を教えたり、悩みを解決してあげられる指導力
- 利用者さんが楽しく暮らしていけるように様々なものにアプローチするマネジメント力
- 職員全体を引っ張り支えられるリーダーシップ
- 利用者・職員・他職種・他部署と連携できるコミュニケーション力
- 5年以上の経験をした介護福祉士
これが介護リーダーに必要な条件となります。
とはいえ、これらの仕事をしていく上で最も大事なことがあります。
それは同僚介護士からの『信頼』です。
信頼という土台があるからこそ介護リーダーの仕事ができるわけです。
逆に言えば、たとえ10年以上の介護経験があったとしても、いくら介護に対する知識や技術があっても、信頼が無ければこれらの仕事をすることはできません。
・高い知識や技術はあるが高圧的で人の話は聞かず自分の意見を押し付ける。
・自分のミスは他人のせいにして、他人のミスには激怒する。
・人間関係の悩みを相談しても「お前が悪い」と一蹴してくる。
挙げればキリがないですが・・。
こんな介護リーダーに付いていきたいとは思いませんよね。
ですので、ただ仕事ができるだけの介護リーダーではなく、信頼されるリーダーを目指さなくてはいけないわけです。
とはいえ簡単に信頼が得られたら苦労しないですよね。
そこで以下で介護リーダーに最も必要な『信頼』をどうやって得ていくのかという事について解説していきます。
冒頭でもお伝えしましたが僕は介護リーダーとして現場で仕事をしていく中で色々と試行錯誤を重ねてきました。
- どうしたら信頼されるリーダーになれるんだろう。
- どうしたら働きやすくて高いモチベーションが保てる現場にできるんだろう。
- どうしたら『離職ゼロ』を目指せるのだろう。
そんな疑問を持ってリーダー関連の書籍を10冊以上読み、生の介護の現場で実践を繰り返してきました。
その結果、たどり着いた信頼される介護リーダーの条件は以下の11の要素です。
- 小さな事でも感謝できる人
- 小さな事でも褒められる人
- どんどん経験を積ませて成長を促せる人
- 話がよく聞ける人
- メンバー自身に役割を決めてもらい任せられる人
- 問題行動の裏にある目的までしっかり見れる人
- 偉そうにしない人
- 少数意見も大事にできる人
- 弱い人も大事にできる人
- 失敗しても責めない人
- 何でもできるスーパーマンにならない人
これらができれば他の介護士の職員達から信頼を獲得し、活気あふれる現場にする事もできるようになります。
以下で僕が介護施設内のあらゆる部署の中で『唯一の離職ゼロ』を達成した方法を惜しみなく解説していきます。
介護リーダー(主任)が発する言葉で職場の雰囲気はガラリと変わります。
良い言葉を使えばチームの雰囲気は良くなり
悪い言葉を使えばチームの雰囲気は悪くなります。
それだけ介護リーダーの言葉は重要なのです。
ではどんな言葉を同僚介護士に伝えれば良いのかと言うと以下の通りです。
介護リーダーはどんな小さなことでも良いので同僚介護士に対して「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。
なぜ感謝の言葉が重要なのかと言うと人間には人から認められたいという承認欲求や誰かの役に立ちたいと言う貢献欲求があるからです。
「ありがとう」とはその欲求を満たすことができる魔法の言葉なのです。
あなたもちょっとした事でも「ありがとう」と言ってくれたら心がホッコリするし嬉しいですよね。
ですから介護リーダーという立場であればどんなに小さなことでも進んで感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
また、介護リーダーが率先して「ありがとう」を大事にする事で他の介護士もリーダーの影響を受けて感謝の言葉が飛び交う良いチームになっていきます。
これはカリフォルニア大学がコカ・コーラの社員を対象にした実験でも明らかになっています。
>>詳細は『なぜ介護施設の人間関係が悪くなるのか|たった1つの理由と解決方法』
なので「ありがとう」を大事にすれば・・。
- 感謝された人は嬉しい。
- 自然に「ありがとう」が飛び交う雰囲気の良いチームになる。
- 介護リーダーとしても信頼を得られる。
という一石三鳥なわけです。
何をしてもらっても小さな事でもありがたいという気持ちで感謝の気持ちを伝えましょう。
大人になるとなかなか褒めてもらえる機会が少なくなりますよね。
それどころか怒られる回数の方が何倍も多いと感じている人もいるのではないでしょうか。
だからこそ同僚介護士さん達の良い所を拾ってどんどん褒めていきましょう。
たったそれだけで「ウチのリーダーは皆の事よく見てるな」と思われ信頼される存在になり、やる気のアップにも繋がります。
なぜ褒める事が信頼される事に繋がるのかと言うと褒めてもらうことによって褒められた人の承認欲求や貢献欲求が満たされるからです。
自分の悪い所ばかりに注目してすぐに怒ってくる先輩よりも、自分の良いところを理解してくれる先輩の方が信頼してしまうものですよね。
だから褒めるという行為が少なくなってきた今こそ褒めていくべきなんです。
ただし、褒めるためにはその人のことを見ていなければなりません。
普段から気にかけて小さな事でも良いところを見つけようとする心構えが必要です。
ですので、普段からどんな小さなことでも見逃さないくらいの気持ちでアンテナを張り続けましょう。
これを継続していけばチームの雰囲気が良くなるだけでなく信頼される介護リーダーになれるはずです。
とはいえ、褒めるというのは意外と難しいものです。
ちょっと褒め方を間違えると謙遜されてしまって上手く意思が伝わらなかったり上から目線で偉そうにと思われてしまう可能性もあるからです。
ですので謙遜されない嫌味のない正しい褒め方についてはコチラを参考にして下さい。
言葉だけでは介護リーダー(主任)としての信頼を獲得することはできません。
言葉だけではなくしっかりと行動で示していく必要があります。
では信頼される介護リーダーになるにはどんな行動をすればよいのでしょうか。
信頼される介護リーダーは新人や後輩に積極的に経験を積ませようという考えを持っている人です。
ですから、たとえ頼りない新人や後輩でも挑戦する機会を提供していきましょう。
なぜかと言うと介護に限らずですが人は何を経験した時に学び成長していくものだからです。
挑戦しなければ成長はありません。
たとえ挑戦して失敗しても何かしら学びがあったのならそれは後退ではなく前進なんです。
失敗するから新人や後輩にはやらせないという考えを持った介護リーダーがいますが非常にもったいないです。
あの電球を発明したエジソンも「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ」と言っているくらいですからね。
「もし失敗しても責任は必ず自分が取るからやってみよう」くらいの気持ちで後輩や新人に経験をさせることが後輩を育てるためには必要なのです。
例えば・・・。
- 次のレクの企画と実施をお願いしてみる。
- 会議の議長をやらせてみる。
- 委員会活動に挑戦させてみる。
など新人や後輩がやったことの無い仕事を経験させてあげましょう。
後輩は挑戦のリスクを背負い、リーダーは任せるリスクを背負う。
そんな新人や後輩の成長を上手に促しつつ責任を負える介護リーダーこそ信頼される人になっていくんです。
介護リーダーとして信頼を得るには、自分の意見を無理やり押し付けたりせずに他の介護士さんの意見を良く聴くようにしましょう。
西洋のことわざに「1度語る前に2度聴け」と言う言葉があります。
意味は文字通りそのままです。
もしも介護リーダーが全く話を聴いてくれず自分の意見ばかりを押し通そうとしてきたら「もう話さない!勝手にしろ!」と思ってしまいますよね。
しかし、話を聴いてもらえたら自分の思いや考えなどに真剣に向き合ってくれているんだと感じますよね。
聴くという漢字を分解してよく見ると
「耳」の他に「目」と「心」という漢字が入っています。
介護リーダーは同僚介護士一人ひとりの意見に対してしっかりと『耳を傾け目を見て心から共感するように』話を聞くようにしてください。
そうすると他の介護士さん達は「ちゃんと話を聞いてくれた」と思ってくれて介護リーダーとしての信頼にも繋がっていきます。
同僚介護士に役割を頼みたい時はまず「どの様にチームに貢献したいのか?」という質問をしてみましょう。
そしてできるだけその希望をかなえてあげましょう。
なぜかというと他人に押し付けられた役割はまったくモチベーションが上がらないものですが、自分で選んだ役割はやる気を持って実行してくれるからです。
嫌いな科目はやらないけど好きな科目なら進んで勉強する学生っていますよね。
仕事もそれと一緒で自分がやりたい仕事であれば喜んでやってくれるんです。
ぜひメンバーの意思を尊重して、やる気を引き出せる介護リーダーになって下さい。
介護リーダーをやっているとたまに『ミスの隠蔽』だったり『介護士同士のケンカ』などの問題行動に直面することがあります。
メンバーが問題行動を起こしたらつい怒ってしまいがちですが、怒る前に『なぜそんな行動をしたのか?』という点に注目してあげてください。
表面上の問題行動にだけ目を向けるのではなく問題行動の裏側にある目的をきちんと理解してあげるのです。
例えば・・。
- 介護士同士がケンカした→「認められたいという目的が隠れている」
- ミスの隠蔽→「怒られたくないという目的が隠れている」
ということです。
例え正論であっても表面上の行動に対して注意したところで「あのリーダーは何も分かってくれない」と思われてしまいます。
しかし同僚介護士の問題行動の目的に注目すれば「あの介護リーダーは自分の事をちゃんと理解してくれる人だ」と思ってくれます。
あとは『問題行動の目的』を解消させてあげれば問題行動はなくなっていきます。
もちろん、問題行動は絶対許さんという姿勢はしっかり見せましょう。
介護リーダーは『優しさ故の厳しさ』を持つべきです。
介護リーダーとして信頼される言葉や行動をするにはどんな心得を持って仕事に臨んでいくかが重要です。
同僚介護士から信頼される介護リーダーの心得の条件は以下の通りです。
偉そうにしている介護リーダーは同僚介護士からの信頼を集める事はできません。
なぜかというと、介護リーダーと介護メンバーは上下関係ではなく役割が違うだけだからです。
自分が偉いと勘違いしている介護リーダーは間違いなく同僚介護士からの信頼を失います。
介護リーダーにはリーダーの仕事があります。
それを行なっていくのに偉そうにする必要は全くないのです。
・腕組をして高圧的な態度で同僚介護士を威圧して従わせようとしていた。
・口癖は「俺は20年介護やってんだ」
・「お前は仕事できないんだから」と平気で発言する。
正直仕事がいくらできようともこんな介護リーダーに付いていきたくないですよね。
僕はそんな介護リーダーを反面教師として学びました。
その結論としては、介護リーダーに必要なのは『謙虚さ』です。
謙虚であるがゆえに周りから信頼されるのです。
決して偉そうな介護リーダーにならないようにしましょうね。
介護リーダーとして信頼される人は大多数の意見に流されずに少数意見も大事にします。
なぜかというと、少数意見も大事にすることで「少数意見だけど言って良いんだ。」と思ってくれるからです。
そうすることで凝り固まった考えから抜け出して新しい風となったり、色んな意見が飛び交う活気ある職場になっていきます。
言いたいことが言えない職場で仕事をしてもシンドイだけですよね。
それに「どうせ意見を言っても却下される」と思われたら同僚介護士たちの士気も上がりません。
ですが介護リーダーが少数意見にも耳を貸してくれたらメンバーとしては嬉しいものです。
たとえその意見が採用されなくてもちゃんと聞くという態度を示してあげればまた意見を言ってきてくれます。
少数意見を大事に聞くからこそ同僚介護士たちが働きやすい職場環境を作れるようになったり信頼される介護リーダーになっていくんですよ。
あなたの職場にも自信が無さそうな人だったり口数が少ない人が1人か2人くらいはいますよね。
介護リーダーはそんな立場の弱い人こそ大事に接してあげるように意識しましょう。
立場が弱い人は不安を抱えながら仕事をしています。
こんな状態では仕事を頑張ろうとは思えませんよね。
しかし、介護リーダーが立場の弱い人にも大事に接してあげる事で「こんな自分でも大切にしてくれるんだ」と思ってくれます。
その結果、介護リーダーへの信頼感と安心感が高まりチームの雰囲気を良くすることができるのです。
例えば・・。
- 口数が少なくて引っ込み思案な職員に「最近悩んでいることはない」と聞く。
- 仕事が覚えられない職員に「何が分からないのかな?」と優しく聞いてみる。
などです。
仕事ができる職員や存在感のある職員に目が行きがちですが、目立たなくて立場が弱い職員も立派なチームメンバーです。
このことを忘れずにみんな平等に大事にすることが介護リーダーに必要なスキルです。
同僚介護士が失敗してしまう事はよくあることです。
その時「お前のコレがダメなんだ。」みたいに責める事はNGです。
介護リーダーは「大丈夫だから一緒にトラブルを解決していこう」と声をかけ、同僚介護士の自尊心を守ることを最優先にしていきましょう。
失敗してしまった同僚介護士は自分が迷惑をかけてしまったという感情でいっぱいになっています。
そんな状況で失敗を責めるのはあまりにも酷です。
場合によっては退職の原因にすらなってしまう可能性もあります。
ですが、失敗した時こそ優しい言葉をかけてあげる事で失敗した職員の自尊心を守ることができます。
僕も新人の時に何度も失敗をしましたが、当時の介護リーダーの優しさに助けられたのを8年9年経った今でもしっかり覚えています。
こんな気遣いができるからこそ介護リーダーとして信頼されて皆がついてきてくれるのです。
- 『自分でやった方が早い』
- 『人に任せられない』
という理由で何でもかんでも自分で仕事をこなしてしまおうとする介護リーダーがいます。
しかし介護リーダーは何でもできるスーパーマンになるのはNGです。
なぜかというと同僚介護士は『自分はこの部署に必要ない人間なんだ』と思うと一気にモチベーションは下がってしまうからです。
逆に、『自分は所属しているチームに貢献しているんだ』と感じてもらう事で仕事に対するモチベーションが上がっていきます。
例えるなら・・。
あなたはサッカーをしています。
でも自分にだけパスが回ってきません。
こんな状態で「よし。チームに貢献しよう」とは思わないはずです。
それと一緒で、信頼される介護リーダーは上手に同僚介護士を生かせる人です。介護リーダーは『なんでも仕事をこなしちゃうスーパーマン』では無いのです。
「自分だけじゃ何もできないんだ。みんながいるからこそ良い介護が提供できる。みんなにいつも感謝しているよ」
と考える介護リーダーになって下さいね。
介護リーダーに必要な能力や条件は以下の通りです。
- 介護業務全般に対する高い知識と技術
- 他の職員に正しい知識や技術を教えたり、悩みを解決してあげられる指導力
- 利用者さんが楽しく暮らしていけるように様々なものにアプローチするマネジメント力
- 職員全体を引っ張り支えられるリーダーシップ
- 利用者・職員・他職種・他部署と連携できるコミュニケーション力
しかし、これらの仕事を行なっていく上で重要なのは同僚介護士からの『信頼』です。
信頼が無ければ優秀な介護リーダーとしての仕事はできません。
ですので信頼を得るためにこんな介護リーダーになりましょう。
- 小さな事でも感謝できる人になる
- 小さな事でも褒められる人になる
- どんどん経験を積ませて成長を促せる人になる
- 話がよく聞ける人になる
- メンバー自身に役割を決めてもらい任せられる人になる
- 問題行動の裏にある目的までしっかり見れる人になる
- 偉そうにしない人になる
- 少数意見も大事にできる人になる
- 弱い人も大事にできる人になる
- 失敗しても責めない人になる
- 何でもできるスーパーマンにならない人になる
今回の記事を一言でまとめると『同僚介護士の事を一人の介護士として尊重してあげよう』
これに尽きます。
同僚介護士の事を尊重できる介護リーダーになれれば『離職ゼロ』という目標でも達成することが可能です。
ぜひ本記事の内容を介護施設で実践してより良い職場を作り上げてくださいね。
以上
【介護リーダー直伝】介護士リーダー主任に必要な11の条件【離職ゼロ達成】
でした。