【誰でもカンタン】介護士が高齢者に好かれて良い人間関係を作る7つの方法

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悩める介護士

高齢者に好かれる介護士になるにはどうしたら良いのかな?

悩める介護士

介護施設の高齢者と上手く人間関係を作れなくて疲れちゃった。

こんな悩みはありませんか?

介護士が高齢者に好かれて良い人間関係を作っていくことは非常に重要です。

もし高齢者に嫌われてしまったら自分の言うことを聞いてくれなくなったり嫌みを言われたりなどで

悩める介護士

介護の仕事なんて嫌っ。

となってしまい毎日が辛くなってしまいます。
できることなら高齢者に好かれる介護士になって楽しくストレスなく仕事をしていきたいと思いますよね。

私も介護歴約10年の中で失敗しトラブルになってしまい仕事に行きたくないと思ってしまった経験が何度かあります。

しかし今ではお兄さん大好きと言われて逆に困ってしまうくらい好感度をアップさせることができるようになりました。

そこで本記事では難しいことは一切なしの誰でもカンタンにできる高齢者に好かれる人間関係の作り方を解説していきます。

この記事を読めば高齢者から信頼される介護士になる方法が分かり、今までの悩みも無くなって楽しくストレスで介護の仕事ができるようになります。

ぜひ最後まで読んでご自身の介護の仕事にお役立てください。

介護士が高齢者に好かれて良い人間関係を作る7つの方法

介護士が高齢者に好かれて良い人間関係を作る7つの方法

高齢者に好かれる介護士になって良い人間関係を作っていくために以下のことを意識して仕事に取り組んでいきましょう。

  • 高齢者の情報を把握しておく
  • 低いトーンでゆっくりハッキリ話す
  • 分かりやすい言葉使いで話す
  • 聞き役に徹する
  • 共感を示す
  • 敬う気持ちでコミュニケーションを取る
  • どの高齢者にも分け隔てなく接する

高齢者の情報を把握しておく

高齢者と良い人間関係を作るには基本的な情報を把握して良いコミュニケーションに繋げていくことは必須になります。

高齢者の情報の例

  • フルネーム
  • 年齢
  • 家族構成
  • 趣味
  • 昔の職業
  • 好きな食べ物
  • 好きな音楽・・・他

などの高齢者の情報を把握しておくと話題のきっかけになります。

よしあき

私は施設の利用者様の「情報ノート」を作り本人やご家族から情報を集めて介護士の皆と共有をしていました。

低いトーンでゆっくりハッキリと話す

高齢者と会話するときは低い声のトーンでゆっくりハッキリと話すようにしましょう。

低いトーンで話す

高齢者は高い周波数の音は聞こえにくい傾向があります。
ですのでなるべく低いトーンで話した方が会話の内容が伝わりやすくなります。

ゆっくりハッキリと話す

また、早口で話したりボソボソした声で話しかけても高齢者は何を言っているのか理解できません。

“ゆっくりハッキリ”を意識してコミュニケーションを取っていきましょう。

よしあき

高齢者との会話は低いトーンでゆっくりハッキリ!

分かりやすい言葉遣いで会話をする

分かりやすい言葉で話しかけないと高齢者は理解ができません。
ですので高齢者の分かりやすい言葉を使ってコミュニケーションを取っていきましょう。

特に介護の仕事は

  • トランス
  • 移乗
  • 口腔ケア
  • 嘔吐嘔気
  • 清拭

など無意識に様々な専門用語を使いますので高齢者の方には理解が難しいです。

ですので「ベッドへ移ります」「歯磨きをします」などカンタンな言葉を選んで会話をするようにしましょう。

高齢者がよく使う言葉を介護士も使うとさらに良い

さらに深堀りするとその高齢者個人が良く使う言葉を選んで会話に組み込めればなお良しです。

私の場合ですと

  • 靴下のことを足袋(たび)と言う人がいるので自分も足袋という言葉を使う
  • カーテンのことを幕と言う人がいるので自分も幕という言葉を使う。
  • ハンガーのことを衣紋掛け(えもんかけ)と言う人がいるので自分も衣紋掛けという言葉を使う。

など日々の介護現場で実践しています。

高齢者からすれば昔の輝いていた時代に使っていた親しみある言葉(老人語)を介助者も使ってくれると親近感から好感度がアップするのでおすすめです。

よしあき

分かりやすく馴染みのある言葉を使おう!

聞き役に徹する

高齢者とコミュニケーションをとる時は聞き役に徹するようにしましょう。
聞き役に徹することで高齢者から好かれる介護士になることができます。

逆に自分だけ喋るのはNG。
相手がなかなか喋らなくても言葉を待つくらいのスタンスで接するようにしましょう。

高齢者の話を聞く時は目線の高さを合わせることも大事

介護施設を利用している高齢者は椅子や車椅子やベッドで過ごしていることが多いです。
ですので職員の目線の方が上になりがちになり偉そうな印象を与えてしまうことに。

ですので目の高さを合わせて高齢者を敬う気持ちでコミュニケーションを取っていきましょう。

よしあき

目線を合わせて聞き役で!

高齢者の話に共感を示す

高齢者と会話する時は共感を示してあげられるように会話を聞くようにしましょう。

共感を示してあげられると高齢者は安心してくれるだけでなくこの人は私の話を理解してくれる人だと思われて好感度や信頼度アップに繋がっていくからです。

人間関係を良好にするための共感を示すコミュニケーション方法は大きく分けて2種類あります。

  • 言語的コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)
  • 非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)

の2つです。

言語的・非言語的コミュニケーションとは?
言語的コミュニケーションは発信者が言葉を使って相手と会話することをいい、この場合、発信者の声に出した言葉の意味と発信者の心情が相手に伝わる。一方、言葉は使わなくても、ジェスチャーや合図等で相手に発信者は心情を伝える場合がある。これを非言語的コミュニケーションという。

(※1)介護保険・介護福祉用語辞典

言語的コミュニケーションで共感を示そう

言語的コミュニケーションで共感を示すには

  • 高齢者の話した言葉を繰り返し使う(オウム返し)
  • 「それは大変だったね」「それは嬉しいね」と高齢者の気持ちを代弁する

などがあります。

こうすることで「あの介護士さんは私のことを分かってくれる人だ」と感じてあなたの好感度や信頼度がアップします。

非言語的コミュニケーションで共感を示そう

非言語的コミュニケーションで共感を示す方法は

  • 楽しい話なら一緒に笑顔になる
  • 嬉しい話ならバンザイをして一緒に喜ぶ
  • 悲しい話なら一緒に悲しい顔をして声をトーンダウンさせる。

など表情や声のトーンや身振り手振りを使って相手の喜怒哀楽に合わせていきます。
そうすることで言葉で共感を示す以上に高齢者からの信頼を獲得することができるようになります。

なぜなら人間は非言語的なことから多くの情報を得ている生き物だからです。

実際にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンは・・

メラビアン

人間は言語情報より非言語情報から多くの情報を得ている

という研究結果を出しています。

特に高齢で言語能力が低下している方の場合は言葉よりも表情や声のトーンに敏感ですので介護の現場では非言語的コミュニケーションは特に重要になってきます。

だから非言語的コミュニケーションでの共感を示すことが高齢者と良い人間関係を作っていく上でとても重要になってくるのです。

よしあき

表情や仕草で会話するくらい非言語的コミュニケーションを使い倒そう!マスク越しに会話する機会が多いので大げさな表情をするくらいがちょうど良いです。

敬う気持ちでコミュニケーションを取る

介護施設に入居している高齢者はお客様であり人生の大先輩です。
ですので良い人間関係を構築していくには敬う気持ちを忘れずに接することも重要です。

仕事へ行けば毎日顔を合わせますのでいつの間にか敬う気持ちがなくなってしまうことがありますよね。

しかし、敬う気持ちを忘れてしまうと様々な人間関係のトラブルやクレームに発展してしまうことがあるので注意が必要になります。

  • タメ口はせず、尊敬語・丁寧語・謙譲語を使う
  • 子ども扱いしているような言葉は使わない(ちゃん付けで呼ばない可愛いと言わないなど)
  • 偉そうにしたり命令口調で話さない。

などに注意してコミュニケーションを取っていきましょう。

よしあき

敬う気持ちを忘れなければ自然と不適切な言い方にはならないので意識しておこう。

どの高齢者にも分け隔てなく接する

どの高齢者にも分け隔てなく接することも重要です。
介護士である前に一人の人間ですので好きな高齢者や嫌いな高齢者がいるのは仕方のないこと。

ですが好きな高齢者にばかり贔屓して、嫌いな高齢者には塩対応するのはNG。

高齢者は介護士が思っている以上に介護士たちの仕事ぶりを見ています。
そんな状況で対応に差が出てしまうと・・・。

おばあちゃん

あの介護士は自分にだけそっけない対応しかしてくれない・・・。

と思われて信頼を失ってしまうかもしれません。

逆に、皆に平等に優しく接することができれば高齢者はあなたに安心感を抱いてくれるようになります。

苦手な高齢者の対応は嫌だなと思ってしまうのは理解できますが、そこは介護のプロとして頑張っていきましょう。

この章のまとめ

高齢者と良い人間関係を作っていく方法は以下の通りです。

  • 高齢者の情報を把握しておく
  • 低いトーンでゆっくりハッキリ話す
  • 分かりやすい言葉使いで話す
  • 聞き役に徹する
  • 共感を示す
  • 敬う気持ちでコミュニケーションを取る
  • どの高齢者にも分け隔てなく接する

これらに気を付けてコミュニケーションが取れば高齢者から好かれる介護士になることができます。

よしあき

おばあちゃんに「お兄さん大好き」と言われると介護の仕事にやりがいを感じて楽しくなっていきますよ。

認知症が進行してしまった高齢者への関わり方【5選】

認知症が進行してしまった高齢者への関わり方【5選】

認知症の高齢者と接するには認知症という病気について正しく理解しておくことが必要です。

そもそも認知症とは・・・。

認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。

(※2)厚生労働省|みんなのメンタルヘルス
認知機能の低下とは

  • 記憶(記憶障害)さっき話したことや物をしまった場所を忘れる。
  • 注意(注意障害)注意力や集中力が低下する。
  • 言葉(言語障害/理解力の低下)言葉が出なくなったり、相手の話が理解できなくなる。
  • 日付・場所(見当識障害)今日が何年何月何日で、今いる場所も分からなくなる。
  • 計画・実行(実行機能障害)順番に事を実行することが難しくなる。

こんな症状があります。

つまり一言にまとめると認知症の高齢者の心はとても不安定ということ。

そんな不安定な心の持ち主であるということを念頭に置いてコミュニケーションを取っていく必要があります。
具体的には以下の5つを意識して会話をするようにしましょう。

  • すべて受け入れる
  • 怒らない
  • 目線を合わせる
  • 急かさない
  • 嘘でごまかそうとしない

すべて受け入れる(否定しない)

認知症の高齢者とコミュニケーションを取るときは相手の言葉をすべて受け入れるようにしましょう。

逆に否定をしてしまうのはNG。
否定をしても認知症の方は理解ができないだけでなく自分の訴えを受け入れてくれなかったと思い傷ついてしまいます。

介護の現場でよくある例だと・・・。

おばあちゃん

物を盗られたのよ。

と何度も訴える認知症の高齢者がいます。

これは病気によって記憶や言語能力が低下しているので同じ話を繰り返したり物を盗られたと妄想をしてしまうのです。

そんな時に「物を盗るわけないでしょ。」と否定してしまうと高齢者の心は傷ついてしまいます。
ですので訴えを受け止めて傾聴するようにしましょう。

よしあき

事実と異なっていても本人は事実だと思っているので、否定をしてしまうと信頼関係も壊れていってしまいます。

怒らない

介護士も人間ですから認知症の高齢者と接しているとついイライラして怒りたくなってしまうことはありますよね。
ですが本当に怒って叱りつけるのはNG。

なぜかというと怒られた内容は覚えてはいないものの、怖かったびっくりしたなどの感情は覚えているので・・・。

おばあちゃん

私のことをいじめようとしているんだ。私のことが嫌いなんだ。

と落ち込んでしまうことになります。

そうすると高齢者と介護士の信頼関係を作っていくことは難しくなってしまうだけでなく認知症の進行すら早めてしまう結果になってしまいます。

  • さっきご飯食べたでしょ。
  • さっきトイレに行ったでしょ。

と怒るのではなく、傾聴してその訴えに耳を傾けてあげましょう。

関連記事>>【6秒で解決】介護施設の嫌な利用者にイライラする原因と対策法5選

傾聴は目線を合わせて

傾聴をする時に大事なのは“ゆっくり聞きますよ”という姿勢を見せることです。
その姿勢を感じることで高齢者は安心します。

具体的には

  • 腰を下ろして目線を合わせる
  • 手を握ってあげる
  • 大きくうなずく

などを行うようにしましょう。
そうすればただ話を聞くだけよりも高齢者は安心してくれるようになります。

よしあき

大海原のような広い心を持って話を聞くようにしよう。

急かさない

認知症の高齢者がマイペースで行動していても「早くして」と急かさないようにしましょう。

高齢者は自分のペースで生活しています。
そのペースを乱そうとしてしまうとトラブルの元となってしまいます。

介護現場でよくあるのは・・・。

  • もうご飯の時間だから早く起きてください。
  • もうお膳を下げるので早くご飯を食べてください。

と急かしてしまう場面が多くありますよね。

しかし、このような場面で急かすと高齢者は自分のペースを乱されたと思って怒ったり悲しんでしまいます。
だから急かすのではなく高齢者のペースに任せるようにしましょう。

よしあき

仕事が遅れると大変と思ってついつい急かしてしまいがちですが、高齢者のペースを優先してあげましょう。

嘘でごまかそうとしない

認知症の高齢者の訴えに対して嘘で誤魔化してやり過ごそうとするのはNG。

黒い人

どうせ認知症だからすぐ忘れるでしょ。

と思ってその場しのぎの嘘の情報を伝えても高齢者が安心することはありません。

おばあちゃん

家に帰りたい。

と訴えに対して

黒い人

明日お迎えのバスが来ますからね。

という返事ではなく

介護士

なんで家に帰りたいのですか?

と高齢者の気持ちを深堀りして聞いていきましょう。
そうすれば

おばあちゃん

「家の鍵が締まっているか心配だ。」「息子や娘が無事か心配だ。」

などの心配事を話してくれるかもしれません。

そんな心配事に対して傾聴してあげることができれば高齢者は安心してくれます。

よしあき

介護現場においては「嘘は方便」じゃないんだね。

この章のまとめ

認知症の高齢者と良い人間関係を作っていくには以下の○つに注意してコミュニケーションを取っていきましょう。

  • すべて受け入れる
  • 怒らない
  • 目線を合わせる
  • 急かさない
  • 嘘でごまかそうとしない

これらに気を付けて認知症高齢者と接していけば自然と好かれる介護士になっていきます。

よしあき

認知症で名前や顔を思い出してもらえなくても、日々の接し方で「この介護士さんはなんとなく優しい人だから大丈夫だ」と思ってもらえますよ。

【こんな時どうする!?】高齢者と介護士のよくある人間関係の悩み対策法

【こんな時どうする!?】高齢者と介護士のよくある人間関係の悩み対策法

悩める介護士

でも現実の介護現場ではなかなか上手くいかないこともあるじゃん?そういう時はどうしたらいいの?

確かに実際の現場では時間も限られますし、いろいろな高齢者がいますし、認知症の症状も様々ですので上手くいかないことは多くありますよね。

そんな現場でよくある高齢者との人間関係の悩みの対策法をご紹介していきます。

傾聴や共感が大事なのは分かっているが時間がない

怒る介護士

高齢者の話に目線を合わせて耳を傾けて共感しましょうと言われても・・。いやいや、そんな時間ないし!

と思ってしまう人もいるかもしれません。

そんな介護施設で勤めている方は傾聴ボランティアさんを招いてみると良いかもしれません。

傾聴ボランティアさんに頼むことで高齢者はゆっくりとお話を楽しむことができます。
そうすることで生活の中での楽しみが増えたり活力を取り戻すきっかけになったりするので介護職員の負担軽減以外にも良い効果が期待できます。

傾聴ボランティアはお住まいの地域のシルバーセンターなどから派遣してもらえます。

詳しくは【地域名+傾聴ボランティア】で検索してみて下さい。

よしあき

よくお世話になった傾聴ボランティアさんはとても人当たりが良くて、高齢者も毎日来るのを楽しみにしていました!

なかなか言うことを聞いてくれない

悩める介護士

介護士の話を全然聞いてくれない・・・。

のように頑固で話を聞かない方もいますよね。

なぜ高齢者が頑固になりがちなのかと言うと自分の方が介護士よりも長く生きているし経験も積んできているという自負があるので若造の話など聞くものかというプライドがある場合が多いです。

そんな話を聞かない高齢者に困ってしまったら・・・。

  • 医者というワードを出す(医者という威厳性に弱い方がいる)
  • なぜ嫌なのかゆっくり時間を取って傾聴する。
  • 人を変えて対応する。
  • 時間を空けて再度対応する。

などの対策法が考えられます。
無理に話を聞かそうとするのは逆効果なのでNGです。

よしあき

高齢者はお医者さんという威厳性に弱い方が多いです。

介助中どうしてもイライラしてしまう

怒る介護士

あーもう!イライラ!

のように、介護の仕事をしているとついついイライラしてしまうこともあると思います。

  • 何回も繰り返しトイレへ行く。
  • 何回もナースコールを鳴らす。
  • 立てないのに何度も立とうとして仕事ができない。

などイライラしてしまう要素はたくさんありますよね。

ですがそこでイライラを爆発させてしまうと問題になってしまいます。
ですので上手に解消させる方法を学んでおきましょう。

長くなってしまうので詳しくは【6秒で解決】介護施設の嫌な利用者にイライラする原因と対策法5選という記事で解説していますので参考に。

セクハラや暴力や暴言を受けてしまう

悩める介護士

高齢者から理不尽なクレームを言われたりセクハラ被害で困ってます。

こんな人は以下のような方法で対処しましょう。

暴力や暴言を受けてしまう

高齢者から叩かれるつねられる蹴られるなどの暴力で悩んでいる介護士さんは以下のような対応をしましょう。

暴力・暴言への対処法

  • 刺激しない
  • やめて欲しいとハッキリ伝える
  • 他の介護士へ応援を要請する
  • 情報共有し介護施設全体で対応を考える

刺激しない

怒ったり大声を出すと高齢者はびっくりして興奮してしまい余計に暴力行為が酷くなってしまうこともあります。
ですので冷静に対応して刺激しないことが大事です。

やめて欲しいとハッキリ伝える

暴力行為が悪いと思っていない高齢者の方もいらっしゃいます。
ですのでハッキリとやめて欲しいと伝えることも重要です。

他の介護士へ応援を要請する

1人で対応しようとすると余計な被害を受けたり事故の原因になってしまいます。
暴力行為があったら他の介護士へ応援をお願いしましょう。

情報共有し介護施設全体で対応を考える

高齢者の情報を集めて介護施設全体で対応について話し合うことも大事です。
ケアマネや看護師やドクターなどと一緒に対応を考えていきましょう。

セクハラ被害にあってしまう

セクハラをする高齢者へは・・。

  • しっかりと申し送りとして報告する。
  • 無理せずに男性介護士へ対応をお願いする。

などの対応をしましょう。

しっかり申し送りをして情報を共有しておくことで上司が何かしらの対策を取ってくれるようになります。

また、男性介護士へ対応のお願いをすれば自分が被害に合うことはありませんので躊躇せずお願いしましょう。

女性からは頼みにくいかもしれませんので男性介護士は率先して「変わろうか?」と声を掛けてあげるようにしましょう。

よしあき

お客様だから認知症だからと思って無理や我慢は禁物です。

なぜ高齢者と良い人間関係を作らなければいけないのか?メリットを解説

なぜ高齢者と良い人間関係を作らなければいけないのか?メリットを解説

悩める介護士

でも何で高齢者と良い関係を作った方が良いの?メリットってあるのかな?

こんな疑問にお答えしていきます。

なぜ高齢者と良い関係を築くの?

  • 信頼関係を構築するため
  • トラブルや事故を防ぐため
  • 高齢者も介護士も毎日を楽しく過ごすため

信頼関係を構築するため

高齢者と良い信頼関係を築いていくために人間関係の構築は必要不可欠です。
信頼関係を構築できればお互いにラクになるというメリットがあります。

トラブルや事故を防ぐため

また、高齢者と良い人間関係を構築できればトラブルや事故を防ぐことにも繋がります。

おばあちゃん

あの介護士は私をいじめるんだ。

とクレームをつけられることもありませんし、指示が通らないことによる事故も未然に防げます。

楽しく毎日の生活を送るため

さらに、高齢者や介護士が毎日を楽しくするためにも良い人間関係は不可欠です。

高齢者

高齢者と介護士が良い人間関係を作り信頼し合えるのであれば高齢者は楽しく安心して老後を過ごすことができます。

終わり良ければ全て良しではありませんが、人生最後の時間が楽しく安心できる時間であれば良い人生だったと思ってくれる可能性も当然上がります。

介護士

高齢者から慕われる介護士になることができればやりがいを感じて仕事が楽しく働きやすくなっていきます。

また、介護施設は良くも悪くも噂が広まりやすいので、今回ご紹介したようなコミュニケーション方法で介護の仕事をしていればあなたの職場内での評判はどんどんUPしていきます。

実際にこの記事を執筆している前日にも

悩める介護士

「よしあき君はいつも優しくしてくれるのよー」ってAさんが言ってたよ。

と良い評判が自分の耳に入ってきたのでとても嬉しかったのを覚えています。
こう言われるとやる気がアップしてくると思いませんか?

ぜひ低ストレスで楽しく働くためにも高齢者と良い関係を築いていきましょう。

よしあき

嫌な人と一緒に暮らしたくないし仕事もしたくないのは当然のこと。逆に慕われることができれば現場がとても楽しくなります。ぜひ介護士の方から良い人間関係を構築できるようにアプローチしていきましょう。

高齢者との人間関係で悩まない職場の選び方と働き方

高齢者との人間関係で悩まない職場の選び方と働き方

悩める介護士

そもそも高齢者との人間関係で悩まない介護の職場ってどこなんだろう?

と思われる方もいるかもしれません。

結論としては“入職してみないと分からない”が答えになります。

とはいえ、ある程度の傾向はデータとして公表されています。

訪問型介護よりも入居型介護の方が高齢者とのトラブルがやや多い

訪問型の介護サービスの方が高齢者とのトラブルが多いと思われがちですが、施設型の介護サービスの方がやや多くトラブルが起きている現実があります。

種類今まで直近1年(平成30年)
訪問介護50%33%
訪問看護56%37%
訪問リハビリテーション39%25%
通所介護46%36%
特定施設入居者生活介護60%48%
居宅介護支援46%23%
介護老人福祉施設71%62%
認知症対応型通所介護64%55%
小規模多機能型居宅介護55%41%
定期巡回・随時対応型訪問介護看護61%45%
看護小規模多機能型居宅介護58%46%
地域密着型通所介護43%31%
(※3)参考:参考:厚生労働省|「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」平成31年3月|利用者からハラスメントを受けたことがある職員の割合

実際にこちらのデータを見てみても訪問型と施設型ではやや施設型サービスの方が高齢者とのトラブルで悩んでいる人が多いことが分かります。

とはいえ傾向があるという事実がデータで説明できるだけであって、どの職場が高齢者との人間関係で悩みにくいかはその職場次第という曖昧なお答えしかできないのです。

悩める介護士

じゃあ完全に運で決まるの?

と言われるとそうでもありません。

派遣介護士として働く

高齢者との人間関係で悩みがちな人は派遣介護士として働くのがおすすめです。

なぜかというと高齢者との人間関係で悩んでも気軽に他の職場に移ることができるからです。

正社員介護士だとコロコロ職場を変えることは難しいですよね。
ですのでお試し期間として派遣介護士を利用するのも一つの手です。

もう一つ派遣介護士をおすすめする理由としては、人間関係の満足度が正規職員に比べて正規職員の方が高い傾向にあるからです。

(※4)介護労働の現状

実際に『(※4)介護労働の現状』のデータを見てみると非正規職員の方が人間関係においての満足度は高いことが分かります

以上の理由から、人間関係で悩みやすい人は派遣介護士として働いてみることをお勧めします。
もし働いてみて自分に合っていると思ったら正規職員として入社すれはOKです。

よしあき

職員との人間関係に不安がある人にもおすすめ!

夜勤専門介護士として働く

また、夜勤専門介護士として働くことでも悩みを軽くすることができます。

夜間であれば日中のように高齢者とコミュニケーションを取る機会は少ないです。
その分、苦手な高齢者に悩まされる時間も減りますし夜勤手当がついて収入もアップできるのでおすすめです。

参考記事>>介護施設の人間関係でお悩みなら夜勤専従もあり|但し注意点も・・・。

よしあき

夜勤専門だと嫌な職員の顔も見なくて済みます!

まとめ

今回ご紹介した方法で高齢者に好かれて良い人間関係が築ければ介護の仕事が一気に楽しくなり、やりがいを感じ、働きやすくなっていきます。

もし、上手くいかなくて悩んでしまっても介護士としての働き方を変えるだけでも悩みを軽減させていくことができます。

ぜひ楽しく低ストレスで仕事をしていくためにも本記事を参考に頑張っていきましょう。

介護士の皆さまgood lack

本記事の参考

(※1)介護保険・介護福祉用語辞典

(※2)厚生労働省|みんなのメンタルヘルス

(※3)厚生労働省|「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」平成31年3月

(※4)介護労働の現状

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